先週タイへ行った。
R4でドラゴンタトゥーの女を久しぶりに見た。
2年前のNewYearにペイったことがある女だ。
懐かしくなって、ペイった。
携帯の写真を見せてる時に冗談で仏像を俺のお父さんだと俺は紹介した。
彼女は私も同じだよといった。
彼女の母親はミャンマー人で彼女を生む前にタイに不法入国。父親は中国人の軍人で彼女の母親を孕ませたまま、どこかに行ってしまったらしい。だから父親はいない。父親は仏様だと。
彼女はチェンマイで唯一の肉親の母親と暮らしていた。しかし先月、彼女の母親は病で亡くなった。そして、天蓋孤独となって2年ぶりにバンコクにやってきた。
そんな彼女と一緒にクラブ巡りをした。入り口のチェックで彼女はIDカードではなく、パスポートのコピーを毎回見せていた。彼女はミャンマー国籍だ。そしてチェックでは普通はカバンの中にライトを当てる程度だが、彼女だけは時間をかけて厳重にカバンの中身をチェックされていた。彼女はそのたびに俺に苦笑いをした。
彼女の立場を考えてみた。
彼女はタイ生まれ。タイ育ち。しかし、母親はミャンマー人で、父親は中国人のため、見た目はタイ人と異なる。また、ミャンマー人はタイ人から差別の対象とされている。麻薬の生産国であるためタイに麻薬を持ち込むミャンマー人が多いためであろう。
不法入国者の娘であり、ビザもなければタイ国籍もない。明確な身分の保障もなく、差別を受ける国に肉親もなく一人取り残された。
彼女の立場はグレー。生まれもってのグレーな人間。
彼女は、私は強くなりたいから、ドラゴンのような強さがほしいから背中にドラゴンのタトゥーを入れたと言った。その言葉は重かった。
しかし、彼女の父親が仏様だというのは本当なのかもしれない。彼女はそのグレーな立場と同時に、奇跡的にスタイルのいい体と、慈悲深く素直な心をもって生まれた。
中国人や日本人の東アジア人、白人にもない、アジアの混血が生み出した奇跡的なプロポーションと肌のきめ細かさ。そして、話す相手一人一人と丁寧に向き合う真摯な性格。障害者を持った人がいたら毎回募金をする慈悲深い性格。
性格は生まれ持ったわけではないのかもしれない。差別される、でも仲間がほしいから、信頼してもらえるように今まで彼女は周りに人間一人一人に誠心誠意接してきた。だからこの性格なんだろうと想った。。。。
「我想你」中国にはすごく便利な言葉がある。
彼女には幸せになってもらいたい。心から。
1. 無題