ここ半年で一番気に入ってた嬢は?と言われたら、僕の場合はR2の54番姉カノンになるだろうか。
今日は、そんな姉カノンの魅力について語ろうと思う。
1.姉カノンループ
あれは去年の11月。
バンコクも乾季に入り、夜は風が少し肌寒く感じる。そんな季節であった。
いつものようにソイカ、ナナをパトロール
するとR2にて、黒髪ナラクでメイクも洗練された初見の嬢を発見。
番号は54番。
新人か?と思ったが、人気嬢しか座ってはいけない入口から見て手前奥の鏡柱の正面のカウンター席に座って化粧直しをしている。
ご存知のとおり、R2には派閥のような、厳しい嬢間の人間関係のようなものがあり、新人がいきなりこんな鑑柱前の特等席に座ってはいけない空気があるのだ。
今はR3に移ってしまった死魚目とシシドも、R2では無派閥新人の部類であったため待機中は居場所なく、トイレの隣にちょこんと二人並んで立って待機していた。
うーん。
出戻りのベテラン嬢なのであろうか?
何名かの嬢報通なスパンヤオにLINEで問い合わせをしたところ、皆知らないといった返信であった。
とりあえず召喚してみる事にする。
普通、ワイをして座るなり、何か話しかけてくるなりするが、この嬢は照れた顔でウエイトレスに促されるまま何もアクションせず何も言わず座る。
あえて僕からは何も話さず、この嬢をジッと見ていたが
照れた顔でこちらをチラ見しては、正面を見て、またこちらをチラ見しての繰り返しで何も話しかけてこない。
コミュ障か。
しばらくしてこちらから話かけるも、また照れた顔をしてこっちをチラ見してはまた目線を前に戻し、返答がない。
シカトか。
英語喋れる?と聞くと
照れた顔でこちらをチラッと見て頭をタテに振った後、横に振る。
えっ。どっち?
タイ語で話しかけると、何かボソッと返してくるが何言ってくるが聞き取れない。
えっ?何?と聞き返すも、照れた顔でキョドるのみ。何も話してこない。
えらく不慣れな対応であったが緊張しているのがよくわかる。
あれ。やっぱ新人だよな。
とりあえず、新人で見た目のレベルが高かったため、ペイバーしようと価格交渉をする。
今からペイバーして、デスコ一緒にいって、僕の部屋に来て、ロング3,000Bでいい?と
すると、照れた顔のまま。しばらく一時停止した時間があり、どこかに走っていった。
うーん。よくわからん嬢ですな。。。
どこへ行ったかと思ったら、接客中の53番カノンのもとへ。
カノンの接客を無理やり中断させて、何か話したと思ったらカノンの手を引っ張ってこっちに戻ってくる。
カノンが開口一番、ペイバーしたいの?
ショートなら上で2,500B。出張までで3,000B。ロングなら5,000Bと。
なんでカノンが。と聞くと
彼女は私のピーサオ(姉)と
あー、なるほどね。それで新人でもいきなり特別待遇な訳ねと。
それが、姉カノンとのファーストコンタクトであった。
とりあえず、カノンに。ピーサオ(姉)と直接交渉するから大丈夫と言って、カノンを自分の客も元に帰らせる。
姉カノンにデスコ行ったことあるかと聞いたら。3年前ぐらいにあると。
デスコ面白いよ。一緒に行こうよ。とか、適当に英語とタイ語をごちゃまぜで色々はなして、意味を理解してるんだかしてないんだかわからないままの反応が続く。
チップなんだけど3,000Bでいいよね。とまた詰めよると、照れた顔をしたまままたどこかに焦った様子でダッシュ。
接客中のカノンの元に行き、カノンに何か耳元でささやきく姉カノン。
そしてカノンの手を引っ張ってこちらに2人で戻ってきた。
ピーサオ(姉)ペイバーするの?とカノン。
またか!
いや、ピーサオと直接交渉するからと大丈夫と、再度カノンを接客中の客も元に帰らせる。
やれやれという感じでため息交じりに自分の客も元へ帰るカノン。
あっ。行っちゃった。という感じの姉カノン。
またしばらく適当に色々話す。
理解してるんだか理解してないんだか。頷きもせず照れた顔でこちらをジッと見るだけの反応が続く
じゃあ、ペイバーするね。今から一緒にデスコ行って、部屋行って3,000Bね。OK?と
するとまたどこかに行こうと席を立つので
パイメダイ!!と腕を捕まえるが、その手を振りほどき、またカノンの元に行き、接客を中断させカノンに耳元でささやく。
嫌な顔をして抵抗するカノン。
その手を無理やり引っ張ってカノンをこっちにつれてくる姉カノン。
2人で目の前に来て
ピーサオ(姉)ペイバーするの?とカノン。
三回目!!!
無限ループか。
カノンももう勘弁してという表情だ。
俺もそう。
カノンのお客さんもそう。
姉カノンだけはどこ吹く風。
3度もまったく同じことが繰り返されることになんら違和感を感じない。
それがごくごく自然のことであるように。
細かい条件面の交渉はマネージャー(カノン)に一任してるの。ってな反応を際限なく繰り返す。
お前は女優か。
そしてあなたがお姉ちゃん権限でマネージャー扱いしようとしているカノンは今やR2を代表するバリバリの人気嬢ですから。
現に接客中で忙しくしてますし。
しかし、ピーサオ(姉)には逆らえない、優しい妹がそこにはいるというね。
カノンに。
ごめん。大丈夫。
ロングでペイバーする。
全部大丈夫だから。何も問題ないから。お客さんに悪いから早く戻ってあげてと。納得させペイバー。
いきなりの姉カノンループを食らったファーストコンタクトであった。
姉カノンのペースに任せておくと、自然と無限プールに突入するこの姉カノンループ
任せてはおけないこの感じが彼女の魅力の一つに挙げられるであろう。
2.適当発言
姉カノンにバックグランドなどの基本嬢報を聞いても、毎回適当な回答でメチャクチャだ。
そのくせ、今どこに住んでるのとか、年齢はとか、誕生日はとか、以前聞いたかもしれない内容と同じ質問をぶつけると、
もうそれ前に教えた。とブチキレてくるので要注意である。
自分は姉カノンループを連発するクセに、相手に同じ事を繰り返されるのは許さないというね。
そしてどうやら彼女はゴゴ勤務が初めてではないようだ。
或る日の姉カノン曰く
3年~4年前にR4にて初めてのゴゴ勤務スタート
3ヵ月ほど経過した或る日、ステージで踊っている時にふと日本料理の板前になりたいと思い立ち、心機一転R4を退職し単身大阪へ
大阪の日本料理店で板前として働きだす。
大阪の日本料理店で働き3年ほど経過した或る日、ふとやはり自分は日本料理よりタイ料理の方が好きだと思い立ち、日本料理店を退職し、タイに帰国。妹のいるR2にゴゴ嬢として復帰し今に至るとのこと。
じゃあ日本語喋れるの?
と聞くと。少しだけ。と
「ワカラナイ」と「バカヤロウ」の2単語のみ。
うん。
3年間、単身大阪で日本料理店の板前として働き
「ワカラナイ」と「バカヤロウ」の2単語だけで厳しい板前修業を乗り切ったとはなかなかのものである。
どんだけハードボイルドな職場だよ。
このボソボソとしか話さないコミュ障なクセに、いざ何か話したかと思ったら内容が超適当というね。
この日の姉カノンは、ゴゴ嬢というより、踊れる板前さんというキャラ設定だった模様。
また、或る日は
ヒールを履いての徒歩もおぼつかない運動神経ゼロ感を漂わせながらも、
私はR2に来るまではバレーボール選手だったとかなんとか。
出勤前にバレーボールの試合でもテレビで見たのであろうか。
発言の80%はその場の思いつきという、その適当な発言も姉カノンの魅力の一つである。
3.伝説のフライング一気
そして姉カノンを語る上では外せないこのエピソード。
あれは、姉カノンをペイってまだ2回目ぐらいの出来事であったと思う。
新人でまだ擦れてないナラクだったし、特にR2に他に案件がないためリピートしておくかという感じで
その時はまだそんなに姉カノンを気に入っていたということはなかった。
しかしこの出来事以降、僕は姉カノンに完全にハマってしまった。
姉カノンをペイってスクラッチへ。
姉カノンがカノンを招集し、僕もスパンヤオを1人呼んで、結局4人でスクラッチへと向かった。
ジョニ黒の1リットルサイズのウイスキーボトルを購入し、入店。
僕もスパンヤオも姉カノンも店員にウイスキーのソーダ割りを作ってもらう。
カノンはコーラしか飲めないため。コーラもオーダー。
店員がカノンのコーラを持ってくるまでの待ち時間にその事件は起こった。
僕と友人がグラスを持って、カノンがちょっと待ってナってな感じで、4人でテーブルを挟み突っ立った状態で
しばしの沈黙の時が流れる。
すると、姉カノンが何を思ったか、ウイスキーのボトルを持ち上げ、氷の入っていない空いたグラスを手に取り、ウイスキーの原液をトクトクトクと注ぐ。
スクラッチのグラスは麦茶とかを飲むような少し大きめのグラスで350mlの缶ジュースがまるまる入るぐらいのサイズだ。
グラスの半分を超え。それでも注ぎ続ける姉カノン。
えっ。
この子何してるの?
分量を確認しては、もう少し注いでと。
3人とも状況が理解できず、???という感じで姉カノンの様子を見ていた。
何がしたいんだこの子は??
今日は4人でこれだけ飲みましょうってことなのか?
結局グラス満タンまでウイスキーを注ぎ
ボトルから1/3ぐらいのウイスキーをグラスに移し替えた姉カノン。
ボトルをテーブルに置き、グラスは持ったまま、ニアニアと笑みを浮かべる姉カノン。
次の瞬間
ウイスキーの原液のみが満タンに入ったグラスを、姉カノンがまさかの一気。
ちょっ!!!!
真夏に女子高校生が学校から家に帰り、暑い暑い喉カラカラと冷蔵庫の麦茶をコップ満タンに入れて喉で一気に飲み干すかの如く
ゴクゴクと喉でコップ満タンに注がれたウイスキー原液を一気飲み
その場の空気が氷ついた。
そしてすべて飲み干し、プハーっと息を吐くと、トロンとした涙目で俺に向かってモタれかかる。
綺麗なドレスを着た小柄でかわいらしい女の子の見た目ながら、競馬場にいるアル中オヤジのような酒くささ
そしてそのまま、椅子に座りこみ、下を向いて完全にダウン。
開始早々の出来事。
いやいやいや。
というか、まだ最初の乾杯すらしてないですから!
あなたの妹のコーラまだ来てませんから!!
大の男達、大人達がジャンケンで負けたらウイスキーショットとかチビチビ飲んで激酔いだとかやってるなか
大型グラスにウイスキー原液を満タンに注いで、ありえない量の一気をかます姉カノン。
今、スクラッチで前代未聞の凄いこと起こりましたよ。
なんつークレイジーなことやらかすんだ、この嬢は。
お前はどこぞのロックスターか!
小柄でかわいらしく、宇宙人的天然、小声でボソボソ、いつも鏡で自分の顔をチェックしてはこまごまとお化粧直し。
そのキャラから、型破りの無茶飲み。
しかも協調性無視のフライング一気。
あまりのギャップに完全に心を奪われてしまった。
この娘、なんつーロックな生き方してるんだ。。。
それが僕にとって姉カノンに興味を持ち、リピートするようになったきっかけであった。
その後
急いで、ペットボトルの水を買ってきて姉カノンに飲ませる。
しばらくして、少し回復し、座っで放心状態のまま水やコーラを時々飲んではたまに立ち上がり、また座りとベロンベロンの姉カノン。
帰りはお姉ちゃん権限でカノンに自分のカバンと荷物を持たせ、フラフラになりながら僕の肩につかまりタクシーまで移動。
あまりの姉カノンの激酔ぶりに、流石にそのまま家に帰した方がよさそうだったので、姉カノンに今日は帰った方がいいと話し、ウンと頷く姉カノン
カノンにお願いし、タクシーを拾ってもらう。
タクシーを捕まえ、さあ、帰るよお姉ちゃんと。カノン
姉カノンは行かない。
お姉ちゃん、帰らないの?とカノン
するとウンとタクシー乗車を拒否する姉カノン。
カノンは運転手に謝りタクシーをリリース
どうするつもりお姉ちゃんと、カノン
今日は酔い過ぎで危ないから帰った方がいいと僕がいうと、ウンと頷く姉カノン
再度、カノンはタクシーを拾い、運転手に行先をつげOKを取り付ける。
さあ、帰るよお姉ちゃんと。カノン
薄ら笑いのまま、何も反応しない姉カノン。
お姉ちゃん早く!帰らないの?とカノン
うん。タクシー乗車を拒否する姉カノン
もうヤダ!と苦笑いしながら、その場にしゃがみ込むカノン。
いやー。カノンも苦労してますな。。。。
この姉、きっついわー
けしてしっかり者キャラでないカノンも、この姉を前にするとしっかり者キャラにならざるを得ず。
タクシーに謝り、再度リリース。
どうやら姉カノンはこのフラフラで気持ちのいい激酔加減にもう少し揺られていたいだけの模様。
チミは自分の妹をなんだと思っとるのかね!
もう姉カノンの意思をいちいち聞いていると、姉カノンループから抜け出せないため
次のタクシーで無理やり姉カノンを押し込もうとなり、
カノンに3台目のタクシーを拾ってもらい、姉カノンをタクシーに押し込んでカノンにまかせて終了。
それ以降もしばらくは、あらゆるお客さんとあらゆる先で酒の無茶飲みを繰り返し、クレイジーな行動を繰り返し
このままじゃいつか死ぬ。もうカノンも面倒見きれないということで、カノンから禁酒を約束させられた姉カノン。
今では酒をまったく飲まなくなってしまったが、初期の姉カノンは毎晩、人生最後の夜という勢いで無茶をかます最高にロックな嬢であった。
4.破滅本能
酒を辞めても姉カノンの危うさはいたるところに現れる。
或る日のこと。
ふとステージで踊る姉カノンを見るとお腹にひどい火傷の跡を負っていた。
見るからに痛々しい。
召喚してどうしたのと理由を聞くと
マフィアとファイティングだと。
まあいつもの適当発言だが、
実際はへアイロンの操作ミスでお腹を火傷させてしまったらしい。
その一週間後。
まだお腹の火傷後も消える前から、次は目尻にひどい火傷の跡が。
おいおいおい。大丈夫かよと召喚。
次はどうしたのと聞くと
マフィアとファイティングだと。
ああいつもの姉カノンループね。
しかしこのままヘアアイロンを使い続けたら、姉カノンループを繰り返し、体中が火傷だらけになっていつか死ぬのではという勢いである。
しかも、明らかに前の黒髪ストレートの方が今の金髪カールよりもナラクだしね。
自分にとってわざわざ苦しくなる方向に向かい、傷を増やす。
酒がないのにこの危うさはなんだろうか。
また、入店数カ月たっても妹以外の嬢とは話もしようとせず、笑顔もつくらず、古株メンバーに媚びを売ることもなく、生意気に特等席に座りメイク直しをする姉カノン。
カノンの地道な外交努力でなんとかなってるものの、いつかシメられるぞと。
もっと友達作ったり、R2の他の嬢と仲良くした方がいいんじゃないの?というと
私にはノンサオ(妹)以外何もいらない。
私にはノンサオ(妹)だけいればそれでいいのと。
危うい。
心のどこかで、自分を破滅に追い込みたいという破滅本能が姉カノンにはある気がする。
ゴゴで酒を飲むとき、今夜は死ぬまで飲みたいとかそんな破滅的な願望を持つ気分な時もあるでしょう。
そんな気分の時に、なんとなく一緒に破滅的な一晩に付き合ってくれそうな雰囲気が姉カノンにはあるのだ。
この点が姉カノンのコアコンピタンスではないかと思われる。
5.意に沿わない異常なファラン人気
ジャパニーズガーデンと呼ばれるR2。
そんなR2でも姉カノンはスタイル、顔ともにバリバリの日本市場向けの容姿であるが、
初期から中期にかけて、数人のファランが毎日のようにこぞってペイバーする異常なファラン人気を博した時期があった。
結局謎は解明されずだが、姉カノンの持つ破滅本能にシンパシーを覚えたのではと僕は勝手に予想をしている。
もしくは、またロックスターのごとく無茶してるか。
ファランの客は嫌だという本人の意に反して、ジャパニーズガーデンにも関わらずファランに人気出てしまう不器用さも姉カノンのプリティーなところである。
6.丸くなった姉カノン
キャリアも長くなり、酒も飲まなくなり、コミュニケーションもうまくなり、R2に友達もでき人間関係も充実したりなどで、姉カノンの破滅本能は息を潜めつつある。
無茶をすることも少なくなり、それにしたがってファラン人気もひと段落したといった感じであろうか。
しかし、薄れつつはあるものの、ペイると何回かに1回は
あの小柄で可愛らしい容姿のなかに、ロックススターのような破滅本能を感じる事ができる。
ハマり要素のある、他の嬢にはないものを持ったオンリーワンな嬢と言えるであろう。
KEEP SECRET
嬢には内密にお願いいたします。
1. 無題