突然だが、R1の片瀬94番が引退した。
彼女は蛋白ながらも、僕が日本に行っている一ヶ月間ほぼ毎日メールをくれていた。
また、僕がバンコクに帰ってからは数日の間、もう帰ってきたのとか、今日はナナ行くのかとか頻繁にメールを送ってくれていた。
バタフライ病の僕はカモい込みの警戒から、あえて既読にしなかったり、曖昧な返事をしてお茶を濁した。
そんな返信の結果、彼女はしばらくメールをくれなくなった。
そして数日前、突然片瀬からメールが届いた。
新しい仕事についたわと。
薄化粧でホテルスタッフのユニホームを着て笑っている写真が添付されていた。
俺は急いで、もうR1は辞めたのと聞くと。
YESと。
たまにはナナに来るんでしょと聞くと、
Never come buckと。
ショックだった。。。。
どこか、この仕事には片足だけ突っ込んでいるような雰囲気のあった彼女。
そんな彼女はこの仕事につくまではホテルスタッフの仕事をしていた。
色んなことがあってお金が必要になり、月15,000Bのホテルスタッフの給料では足りなくなってしまって、夜の世界に足を踏み入れた。
家族には内緒でこの仕事を始めたそうだ。
容姿に恵まれた彼女は瞬く間に頭角を現した。
出勤日数はそんなに多くなかったが、月100,000Bぐらいは稼いでいたであろう。
正確な稼ぎは、何度も聞いたが結局教えてくれなかった。
言いたくないのだ。
自分が夜の世界に身を沈めて稼いだ金額など。
彼女はfacebookのプロフィール写真をよく変える。
その写真の多くは自分がまだ昼の世界で生きていた素人時代の写真だった。
きっと、その頃が1番自分が好きな時代なのだろう。
R1で働きながら、いつかあの頃の生活に戻りたいと思っていたのだと思う。
一度、夜の世界に足を突っ込んでしまうと、昼の世界に戻るのは難しい。
週3で3、4時間働いただけで月100,000Bもらえた生活から
週5で昼12時から夜9時まで長時間働いてもたった15,000Bしかもらえない生活に戻るのである。
普通はアホらしくてやってられない。
昔使っていた化粧品も買えなくなるだろう。
昔良く行ったレストランやディスコなどにも行けない。
生活水準は大幅に下がるはずだ。
夜の世界に足を踏み入れた多くの嬢は、夜の世界で働くか、その時代の貯金でのんびりするかの二択であり、
昼の安月給に戻るという選択肢はないのである。
そんななか、彼女は昼の生活へ戻って行った。
お金が必要で、夜の世界に来たものの必要なお金が稼げたら必ず昼の世界に戻ってみせるとの強い意思があったのであろう。。。
僕は
君に会えなくなるのは寂しいけど、ホテルスタッフの制服を着た君がとても幸せそうだから、僕も嬉しいよ。
心から君の今後の人生の幸せを祈ってるよ。
ホテルスタッフの仕事への復帰、おめでとう。
と送った。
すると、今日は仕事が早く終わるからもし良かったらホテルに来る?
ご飯でも一緒に食べに行きましょうと返信が来た。
もしかしたら、一ヶ月前に約束した化粧水のお土産の話覚えてたのかな。
俺はいいよ。仕事が終わる時間にホテルに迎えに行くよと返信する。
彼女に会えるのはこれで最後になるだろう。
彼女には昼の世界に戻っていけたお祝いをあげたい。
夜の世界に足を踏み入れながらも、立派に昼の世界に戻っていった彼女の意思の強さに見合うお祝いの品をプレゼントしたい。
リーサルウエポンSKⅡはきっとこんな時に使うのだろう。
日本で買ったSKⅡは自分で既にちょっと使ってしまったため、ターミナル21に買いに行く。
215mlのものが5,700B
150mlのものが4,600B
であった。
せっかくのお祝いだ。
大きいサイズを購入。
ホテルの前に着き、彼女にメールを入れる。
きっと、同僚には外国人の男が迎えに来た姿なんて見られたくないだろう。
すると、ロビーまで上がってきてと。
ロビーまで行くと、ホテルスタッフ制服を着て満面の笑みを浮かべる彼女がいた。
メイクはスッピンに近く、少し浅黒く見えた彼女の顔には片瀬那奈の面影はなかった。
この制服どう?似合うと。
自分の制服姿を見せたくてホテルまで呼んだのだ。
とても似合うよと答えるとすごく嬉しそうだ。
着替えて来るからちょっと待っててねと言われロビーで待つ。
私服に着替えて戻ってきた彼女とそのまま近くのレストランに行く。
リーサルウエポンを渡すとこれ高いでしょ、とちょっと驚いていたが、
ホテルスタッフにカムバックできたお祝いだから。。。
ホテルスタッフのサラリーではいい化粧水買えないでしょ。と言うと嬉しそうに受け取る。
まだ毎日ナナに行ってるのと聞いて来る。
うん。と答える。
その後の答えは決まって、ナーナーボーイと笑うのだが今日は違った。
そんなに毎日ナナに通っていてはダメだわ。
バンコクに友達がいなくて寂しいなら、あなたに友達ができるまで、これからもメールしたり、一緒にディスコに行ったりしてあげるから、
だから、ナナに行くのは時々にしておきなさいと。
彼女は真人間なのだ。。。
僕なんかよりずっと。。。
go back on the right track
英語にこんなイディオムがある。
意味は、そのまま、正しい道に戻るという意味なのだが。
彼女は今まさに、彼女の right track に戻ったのである。
そして、僕にあなたも right track に戻りなさいと言ってくれる。
ブログでは、自分のバックグランドは何も書いていないが、僕はとある目的を持ってバンコクにやってきた。
そちらになかなか進展がないから、自分のエネルギーの多くをゴーゴー遊びやブログに費やしている状態である。
僕も本当はそろそろ自分の right track に戻らなければいけないのである。
何も話していないのに、彼女にはすべて見抜かれていたような気がした。
「大切なことはすべてゴーゴー嬢が教えてくれる」
僕は彼女と二度と会うつもりはない。
彼女にとって僕は彼女が夜の世界にいた時の負の遺産なのである。
彼女の旅立ちを邪魔したくないのだ。
彼女は
それと、インターネットでナナのことを書くのも辞めた方がいいわと。
知ってたの?と聞くと、
前にカスタマーが教えてくれたわと。
ごめん、僕はバンコクに来たばかりで友達がいないから、インターネットを通じて友達が欲しかったんだよ。と言うと。
知ってる。怒ってないわと。
でも女の子によっては怒ると思うから、辞めた方がいいわと。
レストランで食事も終わり、外に出る。
それじゃあね。ナーナーボーイと。と言いかけて、
もうナーナーボーイじゃないわね。
それじゃあね。××。と僕の名前を言った。
いつもナナボーイと呼ばれていたが、名前ちゃんと覚えていてくれていたんだね。
right trackに戻っていった彼女の背中を見えなくなるまで見送った。
こころなしか、その背中は軽やかでキラキラ輝いているように見えた。
そして、僕はブログを辞めることにした。
理由はいくつかある。
一つは、ブログを始めた目的でもあった、新羽さん、funiccoさんにも会うことができたこと。
想像していた以上に素晴らしい人格のお二人であった。会えて本当に良かった。
他にも、チクられたら即辞めるという予定であり、そのチクりにあったから。
でも、その御仁を恨んでいるとかそんなことはない。
これだけ赤裸々に特定できることを書いておいて、チクられない方がおかしいのだ。
いつかチクリにあうのは、最初から想像できていたことなのである。
問題は、新羽さん、funiccoさんに会うことができるのが先か、チクリでブログを辞めざを得なくなるのが先か。
そういった意味では、間に合って良かったと。ハッピーエンドに近い終わり方ができた。
僕は読者の方には本当に恵まれた。モラルの高い良識のある方ばかりで多くの素晴らしいコメントをいただいた。
コメントの返信を書いている時は本当に楽しかった。読者の皆様には心から感謝である。
それ以外にも、片瀬が引退したことがいいきっかけになったということもある。
もともと、片瀬をペイった記事から多くの方に読んでもらえるようになった。
このブログは片瀬とともにあったといっても過言ではない。彼女の引退はいいタイミングなのであろう。
最後に、僕もゴーゴーばかりに時間やエネルギーを使っていられなくなってしまった。
特にブログの記事作成は非常に時間とエネルギーが取られる。
他に時間やエネルギーを使わなければならないことが本当はあるのである。
right track に戻るべき時だと。
彼女に言われたのがいいきっかけになった。
大切なことはすべてゴーゴー嬢が教えてくれるのである。
今後であるが、僕はまだゴーゴー探索自体は引退するつもりはない。
その状況は、ツイッターでつぶやくとともに、タイガーボードだけは随時更新し、そこに嬢報を集約してできる限りの嬢報提供は続けたいと思う。
また、面白いことがあったとかどうしても書きたいことがあった時だけごくまれに記事を書こうとも思う。
そういった意味では、ブログを辞めるというより、現役を引退するといった感じに近いのかな。
それでは、
短い間でしたが、今まで読んでいただき本当にありがとうございました。
読者の皆様には心から感謝をしております。
ゴーゴーの女神が皆様に微笑みますように。
1. 残念です
私も日本にいながらこのブログでゴーゴーを感じていたのでとても残念です。
往くべき道で頑張ってください。